Posted on 2018年7月26日 in 役割
介護福祉士に求められるのは、介護現場の運営が上手くいくように全体を見渡して行動するという役割である。
確かに老人ホームやケアハウス、サービス付き高齢者向け住宅などでは、施設長やマネージャーと呼ばれる人がトップであることは間違いない。しかしそんな中でも、現場を見ながら周囲の隅々までを見渡すことが求められるのが、介護福祉士であることも事実だ。
介護福祉士にとって、入所者の身の回りの世話をすることも重要な仕事であるが、それ以上に施設の全体に目を配ることも求められる。
提供される食事の献立や食べ合わせ、施設内のクリーニングやメンテナンスが行き届いているかどうかなどもチェックする必要がある。むろん、全ての面において、専門的スキルがあるわけではないため、栄養士や設備担当者、出入り業者などとのコミュニケーションをとることも必要不可欠である。
加えて、介護福祉士は、共に働くホームヘルパーやケアワーカーなどの不満や悩みなどの聞き役になることも重要だ。
現場での経験が少ないスタッフにとっては、直接的に施設長やマネージャーなどに声をかけることは難しいため、その間に入ってあげることも介護福祉士の果たす役割ともいえるだろう。
ある意味では、施設内の一番のキーパーソンともいえる存在である。いかにしてスタッフが気持ちよく働ける環境をつくるかを考えて動くことこそが、介護福祉士にとって最も大事なことともいえる。